鼻呼吸

『鼻で呼吸』できてますか?

『鼻呼吸』と『口呼吸』の違いとは

同じ呼吸でも鼻でするのと口でするのでは大きな違いがあります。
元々役割として鼻は呼吸をする器官、口は物を食べたり喋ったりする器官と分担ができています。
ですが人間はつい楽をしてしまう動物なので赤ちゃんの頃はちゃんと鼻で呼吸していたのに、だんだん食べたり喋ったりするついでに呼吸もしてしまおうとなる傾向にあります。
特に最近の若い世代ではそれが顕著に見られるという説もあります。

鼻呼吸と口呼吸での空気の流れの違い

図をご覧ください。鼻で呼吸するのと口で呼吸するのでは空気の流れがこんなに違います。

鼻呼吸の場合
口呼吸の場合

鼻呼吸だと鼻毛や線毛といった防御機構により花粉やチリなどを空気中から効率よく除去してくれますし、加湿・加温能力も素晴らしいものがあります。
冷たくて乾燥した空気でも、体にとって害のない綺麗な空気にして肺の方へと送り込んでいきます。

口呼吸は、空気をキレイにしたり、加温加湿したりという装置がありませんから、空気が汚れたまま肺の方に送られてしまいます。
鼻呼吸と口呼吸の空気の温度差は、喉の奥で3~4℃ありますから、線毛の動きが鈍ったり、上皮が乾燥したり、白血球の働きが弱まったりもしてしまいます。

口呼吸は、疲れ、倦怠感、副腎疲労などにも関係していますし、パニック障害など「メンタルなもの」とされている疾患にも関係しています。
というのも、呼吸は自律神経と密接な関係があるからです。

自立神経の働きへの影響

自分ではコントロールすることができない自律神経ですが、唯一呼吸はコントロールすることができます。
呼吸はゆっくりと深くしたほうがよいと聞いたことがあるでかもしれません。
実験では、口呼吸は浅く速い呼吸、鼻呼吸は深くゆっくりとした呼吸になることが分かっています。呼吸の経路で、自律神経の働きにまで影響をおよぼしてしまうのです。

鼻呼吸のメリット

下の図をご覧いただくと鼻呼吸の方が空気を取り込む部屋が大きいのが分かると思います。
一見口の方が入り口が大きいので多い量空気が取り入れられると思いがちですが、逆なのです。

そして鼻から取り入れた空気を入れるスペースの近くにはすぐに人間の脳があります。
つまり鼻で呼吸することで脳の冷却効果も期待できるのではないかとも言われています。
それが自律神経に作用するといわれている理由の一つです。
さらに副産物的効果として集中力や記憶力がアップしたり、さらには夜間頻尿の度合いが下がるとも言われています。

鼻呼吸の利点がとても多いことがお分かりいただけましたか?
当院では鼻呼吸へシフトするトレーニングやマウスピース作成を行っております。
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