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症例6:上顎4前歯を審美補綴し歯肉のクリーピングを確認した1例

症例投稿となります
今回はセラミッククラウン治療を行い、歯肉との調和を含めた審美改善をした症例をご紹介します

66歳男性、前歯の見た目の改善を主訴に来院されました
全体的に歯肉が下がり歯根が露出することで歯と歯肉の境界が黄色く見えてしまっており、くさびのような形をしたすり減りも認められます
患者さんと相談の結果、上顎の4前歯の審美改善と咬耗のため機能的に障害がでていた右下犬歯の計5本を補綴治療(被せ物治療)していくこととなりました

歯周基本治療(歯石など歯周病の原因となりえるものを除去する治療)の後、セラミック治療を施しました

66歳という年齢もあり歯周病傾向のある患者さんでしたので歯肉が下がり、エンブレジャー(歯肉付近にある歯と歯の間にある空隙 歯間鼓形空隙とも言う)が空いてしまっています
これが大きいと食べかすが詰まったりしてしまいますし、詰まるからと言って歯間ブラシなどを入れてしまうと余計にそこが広がる原因となってしまいます

この状態になってもしばらく歯間ブラシをがまんしてもらい、当院で指導させていただいたブラッシング法のみで2カ月経過観察させていただいた結果が以下の写真になります

1枚前の写真と比べてエンブレジャーを歯肉が埋めてくれているのがお分かりでしょうか?
炎症でも歯肉がブヨっと腫れて盛り上がることはありますが、そうではなくピンク色の健康な色をした歯肉がシャープに盛り上がっています

これを歯肉のクリーピング(這い上がり)現象と言い、これによって歯間ブラシを使うことなく歯ブラシ1本で汚れを除去することができ健康な状態を保てます

しかしこの現象はどんな症例にも起こるわけではなく、適切な処置、適切な材料の選択、適切(精密)な技工技術があって初めて起こるものです
適切な処置とは歯の削り方と量、いかに歯肉縁より深く削る技術があるか、その削った歯を再現できるような印象(型取り)ができるか等が含まれるため全ての歯科医師が同じようにできる処置ではありませんし、技術の高い技工士との連携も必要になってきます
ただ、このように細部にこだわった処置を行うことにより歯肉との調和はもちろん歯肉が下がることを食い止めることができ、長期的にこの審美性が保たれることが期待できます

セラミック治療は保険外治療となりますが、審美的な障害でお悩みの方は詳しくは検査の上ご説明いたしますのでお問合せ、ご予約くださいますようお願いいたします

治療期間 セラミッククラウンを被せるまで4カ月
クリーピング待期期間2カ月
治療費(現在)110000円×5本
当院指定の歯ブラシ330円

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